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経理の無駄な作業をなくす方法を徹底解説!

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経理とは、企業の財務の健全性や透明性を確保する重要な業務です。しかし、現在の企業には多くの経理作業に無駄が生じています。これは企業の効率性を低下させるだけで大きな生産性の向上が見込まれます。

本記事では、経理の無駄な作業とは具体的にどのようなものがあるのか、それらの原因は何か、そして効率化するためにはどのようにしたらいいのかについて詳しく解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.無駄な作業の具体例
    1. 1.1.手動入力とエラー修正
    2. 1.2.古いソフトウェアや会計ソフトの使用
    3. 1.3.重複したデータの管理や確認
  2. 2.無駄な作業の原因
    1. 2.1.技術的な遅れやシステムの不整合
    2. 2.2.教育や研修の不足
    3. 2.3.組織の文化や慣習
  3. 3.無駄を排除し、効率的な経理作業を実現するための方法
    1. 3.1.最新の会計ソフトやツールの導入
    2. 3.2.RPAを用いた自動化
    3. 3.3.スタッフの研修や教育の強化
  4. 4.企業が取り組むべきステップ
    1. 4.1.現状分析: 無駄な作業の特定と評価
    2. 4.2.技術的投資の計画と実施
    3. 4.3.組織文化の変革とスタッフの再教育
  5. 5.無駄を排除した後の経理の未来
    1. 5.1.スピードアップとコスト削減
    2. 5.2.より戦略的な経理の役割へのシフト
  6. 6.まとめ

無駄な作業の具体例

経理の無駄な作業をなくす方法を徹底解説!

経理業務は日々の運営において非常に重要な役割を果たします。しかし、現状、多くの企業で経理の効率化が進められていません。以下に、経理における無駄な作業の具体的な例を挙げ、その背景や影響を詳しく解説します。


手動入力とエラー修正

経理の業務の中で、最も時間がかかるとされるのが手動による入力作業です。紙ベースの書類やメール、ファクスなどからの情報を手動で会計ソフトウェアに入力することは、ミスの原因となるだけでなく、大量の時間を浪費します。入力ミスや計算ミスなどのエラーは、後々の確認作業や修正作業として再度手間を取ることになります。

これにより、他の重要な業務に割くことができる時間が失われるとともに、信頼性や正確性にも疑念が生じることがあります。


古いソフトウェアや会計ソフトの使用

技術が進化し続けている一方で、経理部門では古いソフトウェアや会計ソフトが未だに使われ続けている場合が多いです。これらの古いシステムは、新しい機能やセキュリティアップデートがなされないため、業務の効率化を妨げ、セキュリティリスクをもたらす可能性があります。

また、古いシステムは互換性の問題やサポートの終了などの問題が生じやすく、業務の遅延や中断の原因となることもあります。


重複したデータの管理や確認

経理業務において、同じデータの複数のコピーが異なる場所やフォーマットで管理されていることは珍しくありません。これにより、一貫性のない情報や古いデータに基づいた判断が行われることがあります。また、データの重複による管理や確認作業は、経理スタッフの時間を無駄にするだけでなく、誤った結論や判断を導くリスクも高まります。

これらの無駄な作業は、企業の競争力を損なうだけでなく、経理部門の働き手にとってもストレスや不満の原因となります。効率的な経理作業の実現を目指す上で、これらの課題を解決する取り組みが不可欠です。


無駄な作業の原因

経理の無駄な作業をなくす方法を徹底解説!

経理業務において無駄な作業が生じる背景には、さまざまな原因が存在します。それぞれの原因を理解することは、効率的な業務改善のための第一歩となります。以下に、その主な原因について分析します。


技術的な遅れやシステムの不整合

現代のビジネス環境では、技術の革新は急速に進行しています。しかしながら、全ての企業がそれに対応できているわけではありません。技術的な遅れは、古いシステムやソフトウェアの継続的な使用を意味し、これが業務の非効率性を引き起こします。

また、異なるシステム間の不整合は、データの移行や整合性の問題を生じさせる原因となります。例えば、売上データや在庫データが異なるシステム間で一貫しない場合、それを統合・調整する作業が必要となり、経理スタッフの負担が増大します。


教育や研修の不足

経理スタッフのスキルや知識は、業務のクオリティや効率に直接影響を与えます。しかし、十分な教育や研修が行われていない場合、スタッフは適切な方法で業務を遂行することが難しくなります。特に新しいシステムの導入や業務フローの変更時には、スタッフへの適切な研修が不可欠です。

教育や研修の不足は、ミスの原因となるだけでなく、業務の遅延や無駄な作業の増加を招く可能性があります。


組織の文化や慣習

企業の組織文化や慣習は、業務の進め方や取り組み方に大きな影響を与えます。古くから続く「これまでのやり方」に固執する組織は、新しい技術や方法論の導入をためらう傾向があります。これにより、組織内での情報の非効率的な流れや冗長な作業が生じることがあります。

組織文化が効率化のための変化のボトルネックもしくは阻害要因となる場合、経営層が積極的に業務効率化の改革を推進する必要があります。このような取り組みにより、経理業務の効率化や無駄の排除が進むでしょう。



無駄を排除し、効率的な経理作業を実現するための方法

経理業務における無駄を排除し、効率を高めるためのアプローチは多岐にわたります。最新の技術導入からスタッフ教育まで、具体的な方法について詳しく解説していきます。


最新の会計ソフトやツールの導入

近年、デジタル技術の進化は経理の現場にも大きな変革をもたらしています。最新の会計ソフトウェアやツールを利用することで、従来の手作業や冗長な作業を大幅に削減することができ、経理作業の効率化と精度の向上が期待されます。

まず、最新の会計ソフトウェアは、クラウドベースでの運用が主流となっています。これにより、場所を問わずデータへのアクセスや共有が容易となり、業務の迅速化を実現します。また、自動化機能やAIの組み込みにより、データの入力ミスの減少や自動計算、自動整合など、煩雑だった作業を劇的に簡素化することができます。

さらに、最新のツールは、リアルタイムでのデータ分析や予測をサポートします。これにより、経営層や経理部門が即座に適切な判断を下すための情報を得ることができます。月次決算や年次決算時の業務負荷も軽減されるでしょう。

しかし、新しいソフトウェアやツールの導入には、初期コストや研修の必要性が伴います。そのため、導入を検討する際には、そのコスト対効果や導入後の運用プランをしっかりと検討することが重要です。

最新の会計ソフトウェアやツールの導入は、経理業務の無駄を排除し効率的な業務遂行を実現するための強力な手段となります。


RPAを用いた自動化

近年、経理業務の効率化と精度の向上を目指す企業が増える中、RPAやAI技術の導入が急速に進んでいます。これらの技術を活用することで、従来の手作業や冗長な作業を自動化し、大幅な時間削減とエラーがなくなるような業務遂行が可能となります。

RPAは、定型的な業務を自動で行うことを主目的としています。例えば、請求データの取り込みや伝票の入力、各種データの確認作業など、繰り返し行われる業務をRPAツールによって自動化することで、スタッフの業務負荷を大幅に軽減することができます。

重要なのは、RPAやAIの導入は単なる技術の取り入れではなく、業務プロセスそのものの見直しや最適化を伴うべきであるという点です。これにより、真の業務効率化を実現すると同時に、経理スタッフがコア業務に専念できる環境を作り出すことができます。

しかし、これらの技術を効果的に導入・活用するためには、適切な研修やシステム運用のノウハウが必要となります。そのため、戦略的な導入計画と持続的な教育が不可欠です。


スタッフの研修や教育の強化

技術やシステムの革新はもちろん重要ですが、それらを最大限に活用するためには、スタッフ自体のスキルアップが不可欠です。経理の現場での効率とクオリティ向上のポイントは、研修や教育の強化にあります。

経理業務は、常に変化する税制や会計基準、新しいツールやシステムの導入など、多岐にわたる情報をキャッチアップし続ける必要があります。これらの最新の知識やスキルを継続的に取得することで、業務の精度を向上させることができます。

研修や教育のプログラムは、初級から上級までのレベル別やテーマ別に構築することで、スタッフそれぞれのニーズに合わせたカリキュラムを提供することが可能となります。例えば、新入社員向けの基礎研修、中堅スタッフ向けの専門スキルアップ研修、または最新の会計ソフトウェアの操作研修など、多岐にわたる内容を計画することができます。

また、外部のセミナーやワークショップへの参加も奨励することで、最新の業界情報や最善の方法の共有、ネットワーク形成の機会を増やすことができます。

研修や教育の強化は、単にスキルや知識の向上だけでなく、スタッフのモチベーション向上やキャリア形成のサポートにも効果的です。

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企業が取り組むべきステップ

経理の無駄な作業をなくす方法を徹底解説!


経理の効率化や変革を成功させるため、企業が実践すべき具体的なステップが存在します。これらのステップは、組織の持続的な成長と進化をサポートする基盤を築くためのものです。以下に、詳しく解説していきます。


現状分析: 無駄な作業の特定と評価

経理業務の効率化を図るためには、まず現状の業務プロセスを正確に把握することが不可欠です。現状分析はその第一歩として、企業が自らの業務の中でどのような無駄が存在するのかを明確にするための重要なステップです。

無駄な作業を特定するためには、業務の流れを詳細にマッピングする作業が必要となります。例えば、伝票の入力、承認、記帳、確認など、一つ一つの業務やその間の情報の流れを明確にし、どの工程で時間が掛かっているのか、ミスが発生しやすいのかを特定することが求められます。

次に、特定した各工程を評価します。その際、シンプルな基準やKPIを設定して、効率やクオリティの観点から各工程を評価することが有効です。例えば、「一つの伝票入力に平均何分掛かっているか」「月に何度のミスが発生しているか」などの具体的な指標を用いて分析を進めることができます。

また、スタッフ自らのフィードバックや意見も非常に価値があります。彼らは日々の業務の最前線で働いているため、現場の実情や問題点、改善のヒントを提供してくれる可能性が高いです。

このような現状分析を通じて、無駄な作業や効率化の余地が明確になります。そして、この結果を基に具体的な改善策を検討・実施する基盤を作ります。


技術的投資の計画と実施

経理業務の効率化や自動化を図る上で、効率化のための投資は避けて通れません。しかし、業務効率化のための投資は単に最新のツールやソフトウェアを導入するだけではありません。それを最大限に活用し、費用対効果(ROI)を高めるための計画とその実施が求められます。

まず、投資計画の段階では、現状の経理業務の課題やニーズを正確に理解することが必要です。前述の「現状分析」で得た知見を基に、どのような技術的ソリューションが最も適しているのかを検討します。その際、短期的な効果だけでなく、長期的なビジョンや将来の企業ニーズの変化への対応にも考慮することが重要です。

次に、具体的な導入や実施に移る際には、プロジェクトマネジメントの手法を取り入れ、計画的に進めることが求められます。技術的導入は初期投資や運用コスト、人的リソースなど多くの要素を考慮する必要があります。また、スタッフのトレーニングや教育、新たなツールの使い方の習得も必要です。

技術的投資は、一時的なコストや時間を要しますが、その後の経理業務の効率化やエラー削減、スタッフの作業負荷軽減など、多くのメリットが期待できます。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、計画的な取り組みと実施が不可欠です。


組織文化の変革とスタッフの再教育

技術的な投資やツールの導入だけでは、真の経理業務の効率化や変革は達成されません。根本的な効果を持続させるためには、企業文化の変革とスタッフの再教育が不可欠です。

組織文化の変革は、企業の価値観や慣習、思考のパラダイムのシフトを意味します。従来、多くの企業は「古い方法が最も安全で確実」という考え方が根付いていました。しかし、デジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せる中、変革を恐れず、新しい方法や技術を受け入れ、柔軟に適応する組織文化の構築が求められます。

スタッフの再教育は、新しいツールや方法の導入に伴い、その効果的な使用方法や最新の経理手法を身につけるためのプロセスです。ただし、再教育は単にツールの使い方を教えるだけでは十分ではありません。変革の意義や背景、そして新しい取り組みの目的を理解し、自らが主体的に変革を推進する意識を育むことが重要です。

このような取り組みは、経理業務のクオリティや効率の向上だけでなく、スタッフのモチベーションや職場の雰囲気の向上、そして企業全体の競争力の強化にも有効です。組織文化の変革とスタッフの再教育は、経理業務の効率化を目指す上での重要なステップと言えます。



無駄を排除した後の経理の未来

経理の無駄な作業をなくす方法を徹底解説!

経理の業務効率化が進む中、無駄の排除は経理部門の未来を大きく変える要因となります。この変革は経理が担う役割や企業への貢献にも影響を及ぼします。以下に、詳しく解説します。


スピードアップとコスト削減

無駄を排除した経理は、業務の効率が大幅に向上します。手動での入力や確認作業が削減されることで、経理作業のスピードが飛躍的に上がります。これにより、経理部門が定期的なレポートを迅速に提供できるようになります。さらに、無駄な作業やミスの修正にかかるコストも大きく削減されるため、企業全体の経費を削減できます。


より戦略的な経理の役割へのシフト

経理の役割は、ただの数字を追跡するだけのものから、企業の戦略的な意思決定をサポートする役割へと変わりつつあります。無駄が排除されることで、経理スタッフは日常的なルーティン業務に縛られることなく、より価値ある分析や戦略的な業務に時間を割くことができます。例えば、経費のトレンド分析や将来の財務予測など、経営層に有益な情報を提供する役割が期待されるようになるでしょう。

無駄を排除した経理の未来は、単なる数字を追跡する部門から、企業の戦略的な役割を果たすものへとシフトしています。技術の進化と経理業務の効率化により、経理部門は企業全体の競争力を高める役割となるでしょう。


まとめ

経理の無駄な作業をなくす方法を徹底解説!

本記事を通じて、経理における無駄な作業やその原因を排除するための手段や方法を分析しました。また、無駄を排除した後の経理の未来像についても考察しました。技術的進歩や組織文化の変革、そしてスタッフの教育や研修はとても重要です。これらの取り組みにより、経理部門は単に数字を追跡するだけの部門から、企業の戦略的意思決定をサポートする部門へと変化していくことが期待されます。

企業は、経理の効率化や変革を成功させるためのステップを積極的に実践し、持続的な成長と進化を目指す必要があります。この変革は容易ではないかもしれませんが、その結果としての競争力の向上やステークホルダーからの信頼の獲得は、計り知れない価値があります。


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監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
慶応義塾大学商学部卒。監査法人トーマツにて会計監査、株式上場支援、企業の経営改善支援に従事。平成24年筧公認会計士事務所(現:税理法人グランサーズ)を開設。常に現場に入り、経営者とともに課題に取り組み、経営者と常に相談しながら経営者のニーズに応え、解決策を導き出すことをモットーにしている。スタートアップ企業からIPO(上場)準備支援まで、あらゆる成長段階の企業のサポートをしており、税務会計顧問にとどまらない経営を強くするためのコンサルティングサービスに中小企業経営者の信頼と定評を得ている。東京商工会議所専門家エキスパート、セミナー実績多数。経営者向け人気YouTubeチャンネル「社長の資産防衛チャンネル」にも出演中。
グランサーズグループに興味を持っていただけたという方は、お気軽にご相談ください。
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