ノー残業デー、形骸化していませんか?導入のメリットとデメリットや運用のポイントをご紹介。
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ノー残業デーとは、残業をせずに定時で帰宅することを企業が従業員に促す取り組みのことを指します。昨今、働き方改革が世間の注目を浴びる中で、大企業をはじめ年々取り入れる企業が増加しています。
今回は、ノー残業デーをうまく取り入れる方法、またせっかく取り入れても形骸化させないためのポイントについてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.ノー残業デーの目的
- 2.ノー残業デーのメリット
- 2.1.1従業員のワークライフバランスの向上
- 2.2.2 労働生産性の向上
- 2.3.3 従業員のスキルアップ
- 3.ノー残業デーのデメリット
- 3.1.1 顧客対応に不備が生じる
- 3.2.2 収入面への不満が溜まる
- 3.3.3 別日に残業が増える
- 4.ノー残業デーの形骸化させないポイント
- 4.1.1徹底したアナウンス
- 4.2.2上層部が積極的に取り組む
- 4.3.3業務のペースに応じた柔軟な対応
- 5.まとめ
- 5.1.アウトソーシングの活用
ノー残業デーの目的
ノー残業デーの目的は以下の通り大きく分けて2つあります。
目的1.従業員のプライベートの充実と健康的な生活を図る
業務を定時で終了させることで、休息時間の確保や家族や友人と過ごす時間が増やすことが可能になります。これにより空いた時間で体を休めることができ、英会話教室やスポーツジムなどに通うことができるなど、プライベート(オフ)を充実させることができます。これにより仕事(オン)とのメリハリがつき、ワークライフバランスの向上にも繋がります。
目的2.業務の効率化
ノー残業デーを設けることで、従業員にどうすれば定時で業務を終わらせることができるかという意識が高まります。その結果、従業員が自発的に業務の効率化や改善を行うようになり、だらだらと残業するよりも業務が進み従業員だけでなく経営者にもプラスになります。
ノー残業デーのメリット
1従業員のワークライフバランスの向上
目的1でも触れましたが、残業が減ることで家族と食事や外出など、家族サービスの時間や自分の趣味に没頭できる時間が確保できるため、プライベートが充実します。その結果、心身の健康を維持することができ、モチベーションや自社への満足度の向上も望めます。
2 労働生産性の向上
こちらも目的2で触れましたが、ノー残業デーにより、従業員自ら定時に仕事を終わらせるために効率的な方法を模索する必要が出てきます。そのためタイムマネジメントスキルが身につき、仕事に対する見直しが自然に行われ、業務効率が上がります。
また、この意識を定着させることでノー残業デー以外の日でも余裕を持って業務に取り組むことができます。
3 従業員のスキルアップ
日々の業務に追われ残業時間が増えてしまうと、資格取得の勉強や業務に関する読書などの時間を確保することが難しくなります。しかし、ノー残業デーを設けることでこれまで行えなかったスキルアップへ繋がる活動に時間を割くことが可能になります。その結果スキルアップによって身に付けた知識や技術を業務に活かすことで、さらなる労働時間の短縮化や収入アップを望めると思います。
ノー残業デーのデメリット
1 顧客対応に不備が生じる
ノー残業デーを取り入れたとしても、顧客やクライアントが導入しているノー残業デーと曜日が異なっていたり、そもそも導入していなかったりすることも考えられます。その場合は、取引先からの急な対応に応じることができないといった事態が発生する恐れがあります。
このような問題が起きないようにするためには、事前に自社のノー残業デーの曜日を取引先に伝えたり、双方にとってメリットがある提案したりすることなどが有効です。
2 収入面への不満が溜まる
事前の準備をせずにノー残業デーを導入したとしても、ただ単に労働時間だけが削られ、サービス残業や持ち帰り残業に繋がってしまう可能性もあります。このような状況に陥ってしまうと従業員の負担が増えて収入は減り、その結果、従業員の不満が高まってしまうことも考えられます。このような事態を回避するためにも、ノー残業デーの導入に伴い、業務効率化を図り、スキルアップした従業員の評価を優遇する制度を導入するなどの工夫が必要不可欠です。
3 別日に残業が増える
ノー残業デーを取り入れた結果、別の日に仕事が持ち越されその日に残業してしまうというのでは本末転倒です。ノー残業デーの目的や意図を会社全体に共有して、全員で業務効率化を進めていくことが重要です。
ノー残業デーの形骸化させないポイント
1徹底したアナウンス
ノー残業デーを社内に定着させる第一歩として定期的アナウンスすることが重要です。具体的には社内放送や社内メールなどでの呼びかけや、ポスター掲示などです。徹底したアナウンスにより形骸化を防ぎつつ、自然と従業員に業務効率化の意識を芽生えさせることも可能になります。
2上層部が積極的に取り組む
上司やリーダーなど管理職が残業をしていると、ノー残業デーだとしても部下の心理的には帰りにくいと感じてしまいます。管理職である上司やリーダーこそ積極的に定時で帰宅しその他の従業員の模範となるようにしましょう。そうすることで「上司が帰っているから自分たちも帰らなければ」という意識が部下に身に付き、ノー残業デーの理解を社内全体で深めることができます。
3業務のペースに応じた柔軟な対応
どうしてもその日のうちに終わらせなければいけない業務や、繫忙期で業務が山積み状態であるケースもあります。そうした中でノー残業デーだからといって定時で帰宅するような指令は実態にそぐわず従業員の不安や不満が高まり、反感を買いかねません。このような状況を回避するためにもノー残業デーを別の日に設けたり、交代制勤務にしたりするなど柔軟な対応が求められます。
まとめ
ノー残業デーとは従業員が残業せずに定時で帰宅することを推奨する取り組みです。上手く機能すれば経営者はコスト削減や業務効率化を推進することができ、従業員はプライベートの充実やスキルアップを図ることができるなど、双方にとって大きな恩恵を受けることができます。
形だけのものとしないためにも自社の業務形態沿った方法を綿密に計画し、事前準備をしっかりと行って運用することがポイントです。
アウトソーシングの活用
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