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給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

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昨今、自社のオペレーションの一部を外注に出すビジネスプロセスのアウトソーシングは、企業のコア業務に集中し、企業の経営効率を高めるための有効な手段として広く認知されています。その中でも特に注目を浴びているのが、給与の計算をアウトソーシングすることです。給与の計算は企業経営の重要な業務でありながら、専門知識を必要とし、また複雑な手続きを伴います。これらの理由から、多くの企業がこの業務を専門的な事業者に委託しています。

給与の計算のアウトソーシングは、企業にとって多くのメリットをもたらします。これには、労働法や税法の専門的な理解、給与の計算の時間とリソースの削減、給与の計算ミスによるリスクの軽減などが含まれます。しかし、一方でこれらのサービスはコストが発生し、企業はその費用をどのように見積もり、内製化と外注化のバランスを取るかという問題に直面します。
アウトソーシング料金は一律ではなく、多くの場合、企業の規模、業務範囲、従業員数などに基づいています。したがって、給与の計算をアウトソーシングする際には、業務内容と費用などを慎重に比較する必要があります。
この記事を通じて、その一助となる情報を提供できれば幸いです。

目次[非表示]

  1. 1.給与の計算をアウトソーシングするときのメリットとデメリット
    1. 1.1.メリット
    2. 1.2.デメリット
  2. 2.給与の計算をアウトソーシングした場合のコスト変動要因
    1. 2.1.従業員数
    2. 2.2.サービス範囲
    3. 2.3.締め日のタイミング
    4. 2.4.カスタマイズと柔軟性
  3. 3.給与の計算をアウトソーシングした場合の見積り・料金について
  4. 4.給与の計算をアウトソーシングした場合の費用対効果
    1. 4.1.時間の節約
    2. 4.2.給与の計算ミスの軽減
    3. 4.3.コンプライアンスの確保
  5. 5.給与の計算をアウトソーシングするときのステップ
    1. 5.1.1.ニーズの確認
    2. 5.2.2.予算の設定
    3. 5.3.3.事業者の選択
    4. 5.4.4.契約の締結
    5. 5.5.5.サービス導入の準備
    6. 5.6.6.モニタリング
  6. 6.最後に


給与の計算をアウトソーシングするときのメリットとデメリット

給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

給与の計算をアウトソーシングは、企業が給与の計算業務を専門性をもった外部の事業者に委託することを意味します。このプロセスは、企業が自社のコア業務に集中できるようにするだけでなく、給与の計算に関連するミスやコンプライアンス問題を軽減することとなります。しかしながら、それは必ずしも全ての企業にとって最良の選択ではないこともあります。この章では、給与の計算をアウトソーシングした場合の主なメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。


メリット

1.時間の節約

給与の計算は複雑で時間がかかる業務であり、中小企業にとっては特に大きな負担となります。給与の計算をアウトソーシングすることによってこの負担を軽減し、企業がコアビジネスに注力する時間を作り出します。


2.コスト削減

給与の計算には、ソフトウェアの購入や更新、専門人材の採用、人員の教育といったコストが伴います。これらにかかるコストを考慮すると、アウトソーシングはコスト削減に繋がることが多くあります。


3.外部の持つ専門知識の利用

給与の計算は、社会保険の手続や36協定などの労働基準法等、労務に関する専門的な知識を必要とします。給与の計算のアウトソーシング事業者は、これらの労務に関する専門的な知識を保有しており、最新の法規制の変更に迅速に対応することができます。


4.給与の計算ミスの軽減

給与の計算ミスは従業員の不満を生み、さらには法的な問題を引き起こす可能性もあります。経験豊富なアウトソーシング事業者はこれらのミスを最小限に抑えることができます。


デメリット

1.セキュリティリスク

従業員の個人情報を外部の事業者に提供することは、情報が不適切に取り扱われるリスクを伴います。しかし、信頼性のある事業者は厳格なセキュリティ対策を行っている事業者がほとんどです。


2.コスト

一部の企業にとって、アウトソーシングの費用はそのメリットを上回る可能性があります。具体的なコストは、企業の規模、従業員の数、必要なサービスの範囲などによって異なります。

給与の計算をアウトソーシングの決定を下すにあたっては、これらのメリットとデメリットを総合的に考慮する必要があります。各企業の状況により、アウトソーシングが最良の選択である場合と、自社で給与の計算を行い続ける方が適している場合があるでしょう。

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給与の計算をアウトソーシングした場合のコスト変動要因

給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

給与の計算をアウトソーシングのコストは、いくつかの要因によって大きく変動します。これらの要因を理解することで、企業は適切な給与の計算を行ってくれる事業者を選択し、運用を図ることができます。


従業員数

給与の計算をアウトソーシングは従業員数によって工数が変動します。このため従業員数により費用が変動することが多いです。多くの事業者は、給与の計算の量を管理するために従業員数を基準に料金を設定しています。したがって、従業員数が多い企業は、給与の計算をアウトソーシングの費用が高くなることを覚悟する必要があります。


サービス範囲

給与の計算だけでなく、税金計算、各種手当、給与明細書など、追加のサービスを提供する事業者は通常、それらのサービスに対して追加料金を請求します。そのため、サービス範囲が広いほど費用は高くなります。


締め日のタイミング

給与の締め日と支給日の時間間隔も給与の計算をアウトソーシングの費用に影響を及ぼします。また正社員とアルバイトが異なる締め日及び支給日である場合、月に一度しか計算しない企業よりも多くの費用を支払う可能性があります。


カスタマイズと柔軟性

給与の計算プロセスに特殊な要件がある場合や、特定の給与の計算ソフトウェアと統合する必要がある場合は、アウトソーシング事業者にカスタマイズや臨機応変な対応が求められる可能性があります。これらの通常とは異なるイレギュラーな対応は追加でコストが発生する可能性があります。


これらの要素を考慮すると、給与の計算をアウトソーシングの費用は大きく異なることがわかります。企業は要件と予算に基づいて、適切な事業者を選択する必要があります。また、費用とサービスの範囲を比較するだけでなく、事業者の信頼性や評判、顧客サポートの品質も考慮することが重要です。

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給与の計算をアウトソーシングした場合の見積り・料金について

給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

給与の計算をアウトソーシングの料金は、提供されるサービスの範囲によって大きく変動します。また初期セットアップ費用や特定の機能へのアクセス費用、追加サービスの費用など、その他の費用も発生することがあります。

具体的な費用範囲を提供するのは難しいですが、参考のために一般的な範囲をいくつか挙げてみましょう。
小規模ビジネス(従業員数10人未満)の場合、給与の計算をアウトソーシングの月額費用は5万円未満が多いです。一方、中規模から大規模ビジネス(従業員数100人以上)では、月額費用は30万円以上となることもあります。

見積もりを比較する際には、提供されるサービスの範囲を詳しく確認し、それが自社のニーズに適しているかどうかを判断することが重要です。例えば、給与台帳の作成などの追加サービスが含まれているか、使用する給与ソフトは何か、発注者は簡単に給与データにアクセスできるかなどを確認します。

また、見積もりには通常、初期設定費用や特別サービスの費用が含まれています。これらの費用は、見積もりの比較を難しくする可能性があります。それぞれの事業者に直接連絡を取り、どのように料金が計算されるのか、どのようなサービスが提供されるのかを詳しく説明してもらうことが大切です。可能であれば、固定的な費用と変動的な費用を明確に区別し、その上で総コストを検討します。

最後に、事業者選びの際には、費用だけでなくサービスの品質や顧客サポートの評価も考慮に入れることが重要です。良い評判を持つ事業者は初期費用が高くても、長期的には効率的で信頼性の高いサービスを提供し、結果として全体的なコストを下げることができます。

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給与の計算をアウトソーシングした場合の費用対効果

給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

給与の計算をアウトソーシングするか否かの判断は、単に費用だけを見るのではなく、それがもたらす効果・メリットとの両者を検討することが重要です。この章では、給与の計算をアウトソーシングの費用対効果を分析する方法を解説します。

まず最初に、アウトソーシングの直接的なコストを考慮する必要があります。これには、事業者に支払う料金、初期設定費用、必要に応じて発生する追加費用などが含まれます。これらの費用は、事業者の見積もりから比較的簡単に把握することができます。

しかし、費用対効果の分析はこれだけで終わりではありません。次に、アウトソーシングによる利益を評価する必要があります。これには以下の要素が考慮されるべきです。


時間の節約

給与の計算は時間のかかる業務です。アウトソーシングにより、この時間をビジネスの他の重要な部分に投資することができます。この時間の節約がもたらす利益を評価するためには、従業員が給与の計算に費やす時間と、その時間を他のタスクに割り当てた場合の潜在的な収益を比較する必要があります。


給与の計算ミスの軽減

給与の計算ミスはコストを引き起こす可能性があります。これには、修正のための時間、遅延や過少などの結果生じる罰金や訴訟費用が含まれます。信頼性の高いアウトソーシング事業者は、これらのミスを大幅に減らすことができ、これにより企業が節約できる金額は無視できるものではありません。


コンプライアンスの確保

給与の計算は社会保険の手続きや労働基準法など多くの法律に関連しており、これらを遵守しないと重大な罰金や法的問題を引き起こす可能性があります。アウトソーシング事業者は専門家であり、法律の変更に迅速に対応し、企業が法律を遵守するための支援をします。これによる節約は、法律違反により発生する可能性のある罰金や訴訟費用を考慮に入れることで評価できます。

これらの要素を総合的に考慮した上で、アウトソーシングのコストとそれによって得られる潜在的な利益を比較することで、費用対効果の分析を行います。その結果、給与の計算をアウトソーシングが企業にとってコスト効果の高い解決策であるかどうかを判断することができます。

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給与の計算をアウトソーシングするときのステップ

給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

この記事を通じて、給与の計算をアウトソーシングの意義とその費用、利益とコストのバランスについて理解を深めていただけたと思います。では、給与の計算をアウトソーシングした際の具体的なステップについて見てみましょう。

1.ニーズの確認

発注する際に自社がどのようなサービスを必要としているかを明確にすることが最初のステップです。これには、給与の計算だけでなく、人事や経理などの関連するタスクも含まれる可能性があります。


2.予算の設定

給与の計算をアウトソーシングの費用は様々ですので、どれだけの予算を割り当てることができるかを決めることが重要です。また、この段階で費用対効果の分析を行うと良いでしょう。


3.事業者の選択

様々な事業者から見積もりを取得し、それぞれのサービス内容、費用、評判を比較して選択します。評判は特に重要であり、他の顧客のレビューや評価をチェックすることをおすすめします。


4.契約の締結

選んだ事業者との契約を締結します。契約書はよく読んで、疑問点や不明点があれば事業者に確認しましょう。


5.サービス導入の準備

給与の計算をアウトソーシングするためには、現在の給与データを新しいシステムに移行する必要があります。このプロセスは複雑で時間がかかる場合がありますので、十分な時間を確保しましょう。


6.モニタリング

アウトソーシングが始まったら、定期的にサービスの質をモニタリングし、必要に応じて調整します。良好なコミュニケーションは、アウトソーシングが成功するための重要な要素です。

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最後に

給与の計算をアウトソーシングするときの概要と料金を解説

給与の計算をアウトソーシングは、時間とリソースを節約し、給与の計算のミスを減らし、企業が主要なビジネスに集中するのを助ける強力なツールとなり得ます。しかし、それが企業に適切な選択であるかどうかを判断するには、費用と利益を注意深く比較し、複数の事業者の見積もりを検討することが必要です。アウトソーシングのプロセスは決して簡単なものではありませんが、上手く行えば大きな利益が得られるでしょう。

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監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
慶応義塾大学商学部卒。監査法人トーマツにて会計監査、株式上場支援、企業の経営改善支援に従事。平成24年筧公認会計士事務所(現:税理法人グランサーズ)を開設。常に現場に入り、経営者とともに課題に取り組み、経営者と常に相談しながら経営者のニーズに応え、解決策を導き出すことをモットーにしている。スタートアップ企業からIPO(上場)準備支援まで、あらゆる成長段階の企業のサポートをしており、税務会計顧問にとどまらない経営を強くするためのコンサルティングサービスに中小企業経営者の信頼と定評を得ている。東京商工会議所専門家エキスパート、セミナー実績多数。経営者向け人気YouTubeチャンネル「社長の資産防衛チャンネル」にも出演中。
グランサーズグループに興味を持っていただけたという方は、お気軽にご相談ください。
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