中小企業がクラウドソーシングを導入する際のメリットと注意点
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この数年、クラウドソーシングを利用して業務を発注する企業も、クラウドソーシングで業務を請け負う人材も増えています。クラウドソーシングを活用することで、企業はコストを抑えながら社内に不足している人材や時間、スキルなどを補うことができます。一方で、導入に際しては注意が必要な点もあります。本記事では、クラウドソーシングの基本をおさえつつ、導入時のメリットと注意点をまとめました。
目次[非表示]
- 1.クラウドソーシングとは?
- 1.1.外注との違い
- 1.2.派遣との違い
- 1.3.主な業務内容
- 1.4.クラウドソーシングの主な発注方法(スタイル)
- 2.中小企業の導入メリット
- 3.導入時の注意点
- 3.1.発注側の意図を明確に
- 3.2.コミュニケーション方法
- 3.3.業務の内製化の検討
- 3.4.悪質な業者に注意
- 3.5.経理・労務などは専門家に依頼
- 4.信頼できる発注先を見つけることが重要
クラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとは、事業者が自らの業務を、外部の不特定多数の人材に発注することを指します。主にインターネットを通じて、発注先の募集と選定が行われます。発注先としては、個人事業主やフリーランスが主流です。クラウドソーシングで業務を請け負っている人材をまとめて管理しているプラットフォームやサービスなどもあります。
外注との違い
外注も、事業者が自らの業務を外部の人材に発注する形態ですが、発注先は不特定多数の人材に限らず、特定の企業・個人という場合もあり、クラウドソーシングよりも広い意味を持ちます。クラウドソーシングは外注の一形態と捉えることができます。また、外注は「アウトソーシング」と呼ばれることもあります。
派遣との違い
クラウドソーシングは、業務の発注元と発注先、二者間の取引です。派遣の場合、発注元の事業者は派遣会社に業務を発注しますが、業務にあたるのは派遣会社と契約している派遣社員です。つまり、三者間の取引となります。
主な業務内容
クラウドソーシングでは、外部の人材に依頼可能なさまざまな業務が発注されます。特に、デザイン制作やWeb制作、ライティング、撮影、あるいはプログラミングやシステム開発など、何らかの制作物を納品する形の業務はクラウドソーシングに向いています。
クラウドソーシングの主な発注方法(スタイル)
クラウドソーシングの発注スタイルは、主に以下3通りです。
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プロジェクト:
依頼に対して見積もりを募り、そのなかから発注先を決める。
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コンペ:
依頼に対して提案を募り、そのなかから発注先を決める。
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タスク:
ひとつの依頼について複数の発注先に同時に業務にあたってもらう。
中小企業の導入メリット
中小企業がクラウドソーシングを導入するメリットとして、まず、社内のスタッフでなくとも対応可能な業務を外部に任せることで、社内のスタッフがコア業務に専念できる点があげられます。
また、クラウドソーシングは人手不足の解消にもなります。クラウドソーシングは必要なときに必要なだけ、すぐに人手を募ることができます。特に、時期により業務量に大きな変動がある業務と相性が良いはずです。
さらに、クラウドソーシングをうまく活用すれば、経費削減になります。業務にあたる人手が足りないとき、新たに人を採用するとなると、選考や育成に時間とコストがかかります。しかし、クラウドソーシングであれば、業務にすぐに対応できる人材に、業務分の料金だけ支払って依頼できます。
また、前述の通り、時期による業務量に大きな変動がある業務については、クラウドソーシングを利用することで、人手が必要な時期だけ業務を発注して、業務が少ない時期に固定の削減が可能です。
導入時の注意点
クラウドソーシングを導入する場合、以下の点に注意しましょう。
発注側の意図を明確に
クラウドソーシングに限りませんが、業務を外部に発注するときは、曖昧な指示は絶対に避けましょう。口頭ではなくテキストで、発注側の意図を明確に共有することが重要です。
業務によって明確にすべき項目に違いはありますが、依頼する業務の目的や目標、どこまでの業務を依頼してどこから社内で対応するのか、稼働時間や期日、報酬などは、どんな業務でも共通して明確にすべき項目です。また、デザイン制作やWeb制作、ライティングなど、納品後に修正対応が発生するような業務は、修正は何回まで対応可能かなど、トラブルになりやすい点ほど事前に明確にしておきましょう。
コミュニケーション方法
クラウドソーシングは、インターネット上でのみのやり取りになることも少なくありません。そのため、お互いにとって便利でスムーズなコミュニケーション方法が大切です。チャットワークやSlackなど、自社で主流のコミュニケーションツールがある場合は、発注先にそのツールに対応してもらえるかあらかじめ確認しておきましょう。
また、文字だけのやり取りではどうしても意思疎通に齟齬が起きることがあります。規模の大きい案件を依頼する場合や、業務に滞りがある場合は、できればZoomなどのオンライン会議ツールを活用して、一度はお互いに顔を確認したやり取りを行うことをおすすめします。
業務の内製化の検討
クラウドソーシングは、基本的に社内にノウハウが蓄積されにくいものです。現時点では人手が足りないのでクラウドソーシングで発注しているけれど、将来的には内製化したい業務がある場合、単純に業務を請け負ってくれる発注先ではなく、社内のスタッフと情報を共有しつつ、人材教育やコンサルティングもカバーしてくれる発注先を探しましょう。
悪質な業者に注意
クラウドソーシングでは不特定多数の人材を発注の対象とするため、スキルの高い人材がいる一方で、業務を任せるには不十分なスキルを持つ人材もいます。発注元の事業者が個々の人材を見極めるのは難しいため、そういった部分を補うための、クラウドソーシング人材を管理するプラットフォームやサービスもあります。
ただし、そういったサービスのなかには、数は多くないものの、登録している人材の数やスキルが不十分だったり、サービスにそぐわない手数料を取ったりする業者もいます。クラウドソーシングを導入する際は、まず、発注先の実績や口コミなどを確認しましょう。また、クラウドソーシングの支援サービスを利用する場合、登録している人材のスキルチェックの基準などを確認しましょう。
経理・労務などは専門家に依頼
クラウドソーシングではさまざまな業務を依頼できますが、特に注意が必要なのが、経理・労務など専門性を必要とされる分野の業務です。前述の通り、どんな業務でも発注先の実績やスキルチェックは行ったほうが良いのですが、専門性の高い分野はその見極めが難しいところがあります。たとえば、経理・労務などの分野では公認会計士の監修があるなど、明確な根拠があり信頼できる発注先を選びましょう。
信頼できる発注先を見つけることが重要
クラウドソーシングは中小企業にとって便利な仕組みですが、本記事で紹介したように、発注先の選定や業務の進め方にいくつかの注意点があります。そのため、毎回新しい発注先を選ぶのではなく、信頼できる発注先を見つけたいところです。
クラウドソーシングのなかでも発注先の選定が難しいのが、高い専門性を求められる経理・労務関連の業務です。その点でおすすめなのが、公認会計士運営・監修のオンラインアシスタント・秘書サービスの『SUPPORT+iA(サポーティア)』です。バックオフィス業務、特に経理・労務業務に課題を感じられている場合、お気軽にご相談ください。