コーディングとは?コーディングについてわかりやすく解説。
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コーディングはITエンジニアには必須と言えるスキルです。しかし、コーディングという言葉をなんとなくわかっているだけで、しっかりと理解していない人も多いのではないでしょうか。
今回はコーディングとはなにか、コーディングで大切なことはなにか、コーディングの学び方について解説します。
目次[非表示]
- 1.コーディングとは
- 2.コーディングに必要なこと
- 2.1.プログラミング言語の知識
- 2.2.CMS知識
- 2.3.UI/UXの知識
- 3.コーディングする上で大切なこと
- 3.1.読みやすいコードを心掛ける
- 3.2.コーディングルールを守る
- 4.開発でコーディングルールが明記されている場合は、必ず厳守しましょう。
- 4.1.コメントをしっかり記述する
- 4.2.改訂・拡張がしやすい書き方をする
- 5.コーディング次第で、システムの質は大きく変わる
コーディングとは
コーディングを一言で言うなら、「プログラミング言語を使って、ソースコードを記述すること」です。プログラミングとコーディングを混同する人がいますが、この2つは似ているようで違います。
プログラミングとは、プログラムを作成する一連の作業の総称です。プログラミングは、下記の工程に分類できます。
①設計 … プログラムの動作・処理を決める。
②コーディング … 設計に基づき、ソースコードを記述する。
③テスト … 作成したプログラムが設計通りに動くか確認する。
④デバッグ … 不具合を発見し、修正する。
コーディングはプログラミングの中の一つの工程を指します。ちなみに、プログラマーの中でも、特にコーディングをおこなう人をコーダーと呼びます。
コーディングに必要なこと
コーディングはただ設計通りに書けばいいわけではありません。コーディングをするには、さまざまなスキルが必要になります。
プログラミング言語の知識
ソースコードを記述するには、プログラミング言語の知識が必要です。
どのプログラミング言語が必要かは、作成するプログラムによって異なります。
たとえば、WEBサイトを作成するなら、HTML・CSS・JavaScriptの知識が必要です。アプリを作成するのであれば、Java・Python・C#などの言語が利用できます。
どのプログラミング言語を使用するのが最適かを考えることも大切です。プログラミング言語の選択を誤ると、複雑で冗長なコーディングが必要になったり、処理が遅いプログラムが出来上がってしまいます。
CMS知識
CMS(Contents Management System)とは、Webサイトの編集・更新を容易にするシステムのことです。CMSを利用すれば、Webサイトのプログラミングについて深い知識がなくても、Webサイトを運営することができます。
CMSはWebサイトのコーディングの助けになります。そのため、Webサイト開発にかかわると、CMSを使ったり、CMSを開発する機会があります。
CMSに利用されるプログラミング言語や、CMSの仕組みを理解するようにしましょう。
UI/UXの知識
UI/UXはWebサイトやアプリ利用開発では必須の概念です。
UI(User Interface)は、Webサイトやアプリのレイアウト・デザインのような、ユーザーが視覚的に得られる情報を指します。UI設計では、以下のようなことを考えます。
・目的のページに迷わず到達できるか
・トップ画面へはすぐ戻れるか
・文字は見やすいか
UX(User Experience)は、ユーザーがWebやアプリを利用して得た経験・感想を指します。すぐれたUI設計であれば、ユーザーは良いUXを得る可能性が高まります。
UI/UXはユーザーの利用を考える上で重要なものです。コーディングをおこなう上でも、UI/UXを意識することで、設計の意図を理解し適切なコーディングができるようになります。
コーディングする上で大切なこと
ソースコードは設計通りに作ればいいわけではありません。同じ設計に基づいた作られたプログラムも、コーダーによって差が出ます。
よいコードを書くには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。代表的なものを4つ紹介します。
読みやすいコードを心掛ける
可読性はきわめて重要です。プログラムは一度作っておしまいではなく、何度も改訂を重ねて利用します。そのため、コーダーはソースコードを読み、どのような動きをするのか確認しなければなりません。
もしもコードが入り組んでごちゃごちゃな書き方になっていると、一体どこを変更すればいいのかわからなくなってしまいます。
コードは機能ごとに分ける、インデントを正しくつけて入れ子構造をわかりやすくする、など、他人が見てもわかるコードを書くようにしましょう。
コーディングルールを守る
コーディングルールとは、コードを書く上で守るように規定された決まりのことです。多くの人が開発・改訂にかかわるプログラムでは、コーディングルールが設けられています。
コーディングルールの目的は、保守性を高めることにあります。さまざまな人がコーディングにかかわると、自分たちのやり方でコードを書いてしまう危険があります。そうなると、コードのスタイルがバラバラになってしまい、非常に可読性が低いものができあがってしまうでしょう。
コーディングルールでコードの書き方を決めることで、見やすく保守性の高いコードができるようになります。
開発でコーディングルールが明記されている場合は、必ず厳守しましょう。
コメントをしっかり記述する
ソースコードの中には、日本語でコメントを記述することも可能です。コメントにはソースコードの目的や改訂履歴、補足情報などが記載されます。
ソースコードだけでは、内容を読み取ることは困難です。そのため、コメントは非常に重要な役割を持ちます。
自分だけで作成するプログラムであっても、コメントは必要です。何年も時間が経過するとプログラムの内容を忘れることがありますし、コーディング担当が変更になるかも知れません。
コメント作業はときに面倒に感じますが、しっかりとおこなうようにしましょう。
改訂・拡張がしやすい書き方をする
今後プログラムを改訂することを想定して、コーディングをするようにしましょう。「機能ごとにソースコードがまとまっている」、「構造がわかりやすい」というように、可読性が高いことが大切です。
逆に、拡張がしにくいコードを書いてしまうと、下記のようなトラブルが発生するかもしれません。
・機能を追加したいが、どこを変えるべきかわからない。
・仕様を変更したはずなのに、なぜか変更が反映されない。
・一箇所だけ変更したいのに、別の箇所まで変わってしまう。
このようなコードは、1から作り直した方が早いほど改訂が面倒になります。
コーディング次第で、システムの質は大きく変わる
コーディングは設計どおりに書くだけの単純作業ではありません。コーディングの仕方によって、今後の改訂難易度やプログラムの処理速度が大きく変わります。また、Webサイトであれば、コードの内容次第で検索順位が変わることさえあります。
よいコードを書くには、ノウハウを集めるだけでなく、実践で腕を磨いていくことが大切です。コーディングに興味を持ったなら、さっそく学習を始めましょう。
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