経理がとるべき資格15選|未経験者から独立までのおすすめ資格とは?
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経理の資格は非常に種類が豊富です。
経理業務が初めての人が基礎を身につけるための資格から、独立や転職に役立つ資格まで幅広く用意されています。
そのため、自分がどの程度の知識や資格が必要なのかに合わせて、最適な資格を取得することが重要です。
経理従事者に向いている資格を、初心者向けから独立できる資格まで、詳しくご紹介していきます。
目次[非表示]
- 1.経理未経験者におすすめの資格10選
- 1.1.日商簿記2級
- 1.2.給与計算検定
- 1.3.ビジネス会計検定
- 1.4.ファイナンシャルプランナー
- 1.5.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 1.6.経理・財務スキル検定(FASS検定)
- 1.7.経理事務パスポート検定(PASS)
- 1.8.消費税法能力検定
- 1.9.社会福祉会計簿記認定試験
- 1.10.建設業経理士
- 2.キャリアアップ・独立も目指せる資格5選
- 2.1.簿記1級
- 2.2.税理士
- 2.3.公認会計士
- 2.4.米国公認会計士(U.S.CPA)
- 2.5.国際会計検定(BATIC)
- 3.まとめ
- 4.ハイレベルな経理人材なら「SUPPORT+iA(サポーティア)」の導入を!
経理未経験者におすすめの資格10選
これから経理を始める方におすすめの資格は次の通りです。
- 日商簿記2級
- 給与計算検定
- ビジネス会計検定
- ファイナンシャルプランナー
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 経理・財務スキル検定(FASS検定)
- 経理事務パスポート検定(PASS)
- 消費税法能力検定
- 社会福祉会計簿記認定試験
- 建設業経理士
それぞれの資格の特徴や合格率などについて詳しくご説明していきます。
日商簿記2級
受験料 |
4,630円(税込) |
資格取得までの期間 |
2ヶ月〜半年程度 |
合格率 |
30.6%(2021年11月) |
日商簿記検定2級は主に複式簿記の仕訳や財務諸表の作成に必要な知識を学ぶことができます。
そのため、企業活動における日々の仕訳に直結する知識やノウハウを身につけることができるでしょう。
合格率は30%程度と決して容易ではありませんが、何度か受験することで資格を取得している人も多数存在します。
給与計算検定
受験料 |
8,000円 |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜3ヶ月程度 |
合格率 |
60%程度 |
会社の給与計算の基礎や、社会保険料の計算方法などを学べる資格です。
給与計算をする部署に所属している方は実務で役立つでしょう。
ビジネス会計検定
受験料 |
8,000円 |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜3ヶ月程度 |
合格率 |
50%程度(2級) |
ビジネスシーンで役に立つ会計の知識を習得できる資格です。
基本的には財務諸表の構造を学び、分析ができるような知識を習得できます。
1級になると分析だけではなく、ディスクロジャーに関する知識も習得できます。
ファイナンシャルプランナー
受験料 |
8,700円(2級) |
資格取得までの期間 |
3ヶ月〜6ヶ月程度 |
合格率 |
2級(2021年9月) 学科試験:50.56% 実技試験:60.26% |
経理に限らず、個人の日常生活に関わるお金に関する知識を学ぶことができます。
税金、投資、住宅ローン、不動産、教育資金、老後資金、相続など、個人のお金の悩みに関する相談に答えられるようになるのが特徴です。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
受験料 |
10,780円または12,980円(税込)(1科目) |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜2ヶ月程度 |
合格率 |
スペシャリスト:約80% エキスパート:約60% |
その名の通り、Microsoft Officeの知識を習得できる資格です。
経理業務にはExcelやWordなどのOfficeの知識が必要不可欠です。
試験はWord Excel PowerPoint Access Outlook 5つのソフトがあり、WordとExcelだけが一般レベルとエキスパートレベルに分かれています。
自分が学びたいソフトを選び、業務に役立てるのがよいでしょう。
経理・財務スキル検定(FASS検定)
受験料 |
11,000円(一般) |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜2ヶ月程度 |
合格率 |
70%程度 |
経理・財務スキル検定とは、経理人材を育成するための資格です。
試験内容は資産・決算・財務・資金の4分野に分かれており、それぞれが実務に直結していますので、資格取得のために得た知識をすぐに実務に活用できます。
経理事務パスポート検定(PASS)
受験料 |
11,000円(一般) |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜2ヶ月程度 |
合格率 |
- |
経理・財務スキル検定(FASS検定)のうち、事務スタッフに必要な知識だけに特化した資格です。
そのため経理・財務スキル検定(FASS検定)と比較して、学習範囲が狭くなります。
「自分が経理事務担当者だから事務に直結した知識だけを学べればよい」という方は、経理・財務スキル検定(FASS検定)よりも経理・財務スキル検定(FASS検定)の方がおすすめです。
消費税法能力検定
受験料 |
1級:3,500円 (税込) 2級:2,700円 (税込) |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜2ヶ月程度 |
合格率 |
88%程度 |
消費税法能力検定とは、税務の知識のうち、主に消費税に特化した知識を習得できる資格です。
企業内で会計処理をする際の消費税の扱い方や、税務署への提出書類作成方法などについて学ぶことができます。
消費税の会計処理や実務に不安を持っている方は、本資格の習得を検討しましょう。
社会福祉会計簿記認定試験
受験料 |
6,600円(税込) |
資格取得までの期間 |
1ヶ月〜3ヶ月程度 |
合格率 |
78%(2021年) |
介護施設などの社会福祉施設での会計を学べる資格です。
社会福祉法人の会計処理は一般企業の処理とは大きく異なるので、社会福祉施設の経理担当者は専門の知識を学ばなければなりません。
社会福祉会計簿記認定試験を取得することで、社会福祉施設の会計処理に対する理解が深まるでしょう。
社会福祉施設勤務の人におすすめの資格です。
建設業経理士
受験料 |
7,120円(2級) |
資格取得までの期間 |
3ヶ月〜6ヶ月程度 |
合格率 |
2級 44.8%(2022年3月) |
建築業の経理に関する知識や実務を学ぶことができる資格です。
建築業も一般企業とは異なる会計の知識が必要です。
完成工事高、完成工事原価、未成工事支出金、完成工事未収入金など、建築業にしかない勘定科目を使用した会計処理について学ぶことができます。
キャリアアップ・独立も目指せる資格5選
経理としての経験をある程度積んで独立や開業を目指したいのであれば、次のような資格取得にチャレンジしてみましょう。
- 簿記1級
- 税理士
- 公認会計士
- 米国公認会計士(U.S.CPA)
- 国際会計検定(BATIC)
簿記1級
受験料 |
7,850円(税込) |
資格取得までの期間 |
1年程度 |
合格率 |
10%程度 |
会計処理に関して非常に高度なレベルの知識が習得できる資格です。
商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算などの知識や処理方法を学べるだけでなく、企業会計関連の法律知識や経営分析も習得できます。
税理士
受験料 |
1科目で3,500円、2科目で4,500円、3科目で5,500円、 4科目で6,500円、5科目で7,500円 |
資格取得までの期間 |
2年〜5年程度 |
合格率 |
1科目10%程度 |
税務のスペシャリストとして独立開業することもできます。
会社に勤務していても経理部門での出世や昇給を期待できるでしょう。
資格取得には以下の中から計5科目取得しなければなりません。
- 会計学に属する科目:簿記論及、財務諸表論(必須)
- 税法に属する科目:所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税のうち受験者の選択する3科目
最短で2年で取得できますが、5年程度の時間がかかる人もいます。
公認会計士
受験料 |
19,500円 |
資格取得までの期間 |
2年〜5年程度 |
合格率 |
10%程度 |
財務諸表が適切に作成され、表示されているかチェックする資格です。
財務や会計のプロです。
資格を取得すれば、税理士登録をすることも可能です。
合格するためには短答式試験と論文式試験に合格する必要があります。
短答式試験の試験科目は、財務会計論、管理会計論、監査論及び企業法の4科目です。
論文式試験は、会計学、監査論、租税法、企業法及び選択科目(経営学、経済学、民法、統計学のうち、受験者があらかじめ選択する1科目)の5科目です。
合格するまでには専門学校に通うのが一般的で、2年〜5年程度の時間がかかります。
米国公認会計士(U.S.CPA)
受験料 |
$3,000程(州によって異なる) |
資格取得までの期間 |
1年〜2年程度 |
合格率 |
50%程度 |
米国各州が認定する公認会計士資格です。
日本の公認会計士試験よりも難易度は低いとされているものの、英語力や米国会計基準の知識が求められます。
海外との取引が多い企業では重宝されます。
また、知名度の高い資格ですので、ステータスが高く、税理士事務所や会計士事務所への転職も可能です。
国際会計検定(BATIC)
受験料 |
7,120円(2級) |
資格取得までの期間 |
3ヶ月〜6ヶ月程度 |
合格率(2017年) |
コントローラレベル:3.5% アカウンティングマネジャーレベル:12.6% アカウンタントレベル:42.3% ブックキーパーレベル:27.4% なし:14.2% |
会計基準は国によって異なりますが、その溝を埋めて国際間の取引を円滑に進めることができるようにする資格が国際会計検定(BATIC)です。
海外との取引が多い企業には重宝されるでしょう。
日本の会計知識だけでなく、海外の会計知識と英語力が必要になります。
なお、国際会計検定(BATIC)は2022年で試験打ち切りが決まっているので注意してください。
まとめ
経理に役立つ資格は非常に多く存在します。
まずはご自身の経験値や業務レベルに合わせて「どんな資格があれば業務に役立つのか」を検討し、最適な資格にチャレンジしてみましょう。
また経理の資格は独立や転職に活用できるものが多くなっています。
経理業務の経験を積み、知識に自信が持てるようになったら、独立開業が可能なハイレベルな資格取得も目指してはいかがでしょう?
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