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海外送金受け取り時の注意点とは?スムーズな受け取りのためにおさえたいポイントをチェック

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海外送金とはその名の通り、国外を対象に行う送金です。国内同士の送金とは手順やかかる時間が大きく異なるため、海外送金を行う際は、事前に流れなどをしっかり確認する必要があります。

海外送金は送金する側だけでなく、受け取る側もいくつかのポイントに注意が必要です。本記事では海外送金の受け取りについて詳しく解説します。

※送金方法には「銀行振込」「現金書留」「為替手形の使用」などいくつかの種類が存在しますが、本記事では「銀行振込」のみを扱います。

目次[非表示]

  1. 1.海外送金の受け取り 国内送金との違いとは?
    1. 1.1.国内送金に比べて時間・手数料が大きい
    2. 1.2.国内送金よりも確認事項が細かい・手続きが厳重
  2. 2.海外送金 受け取り側が注意したいポイントとは
    1. 2.1.送金人に必要事項を正しく伝える
    2. 2.2.時間がかかる可能性があると認識する
    3. 2.3.利用する金融機関の注意点やルールを確認する
  3. 3.まとめ

海外送金の受け取り 国内送金との違いとは?

海外送金と国内送金の大きな違いとして、以下の2点が挙げられます。

 ・国内送金に比べて時間・手数料が大きい
 ・国内送金よりも確認事項が細かい・手続きが厳重

国内送金との違いについて、それぞれ詳しく解説します。


国内送金に比べて時間・手数料が大きい

海外送金は国内送金に比べて、送金から着金までに要する時間および手数料が大きいです。

国内送金の場合、営業時間内の送金なら当日中、時間外でも翌営業日には着金となります。即時着金されるケースも珍しくありません。手数料は無料〜数百円で設定されています。

一方海外送金は、送金から着金まで数日〜1週間程度かかるケースがほとんどです。送金手数料は合計で数千円程度と高額のため、国内送金ほど気軽に実施はできません。

また海外送金の場合、送金元だけでなく受け取り側にも手数料がかかるケースが多いです。

海外送金が国内送金に比べて時間がかかる理由として、中継銀行の存在が挙げられます。海外の銀行同士は一般的に、直接的なつながりがが存在しません。そのため海外送金では、送金元の銀行と送金先の銀行の間に中継銀行が入ります。中継銀行の存在により、直接的な契約が結ばれていない海外の銀行へも送金が可能になります。

海外送金では中継銀行を経由しますが、中継銀行で毎回手続きが行われるため、その分着金までの時間が長くなりがちです。


国内送金よりも確認事項が細かい・手続きが厳重

海外送金は国内送金よりも、送金にあたっての確認事項や手続きが複雑です。

国内は利用するサービスや送金内容によるものの、送金にあたって複雑な準備は必要ありません。自身の口座を保有しており送金先の正しい情報を把握していれば、手軽に送金できるケースがほとんどです。高額な送金の場合は送金目的を確認されるケースもありますが、それほど手間なく送金を実施できます。

一方で海外送金の場合、送金時の必要書類が多くなりがちです。主な必要書類として以下の例が挙げられます。

 ・本人確認書類:送金を行う人の運転免許証やマイナンバーカードなど本人確認書類
 ・通帳・印鑑:窓口で手続きを行う際に必要
 ・送金目的がわかる書類:送金先から受け取った請求書、家族などへの仕送りの場合は
  相手との関係性を示す書類など

海外送金は犯罪や不正行為に利用されるケースが少なくありません。不正防止のためにこのような厳しいチェックが行われます。必要書類を用意したうえで、送金目的を明確に説明ができるよう準備しましょう。

手続きの複雑性については、「国内送金に比べて時間・手数料が大きい」で紹介したように、中継銀行の存在が主な理由として挙げられます。銀行同士の直接的なつながりがなく、送金にあたって別の銀行が仲介に入るため、手続きが多くなります。

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海外送金 受け取り側が注意したいポイントとは

海外送金をスムーズに実施するためには、受け取り側のポイントを押さえた適切な対応も必要です。具体的なポイントとして、以下の3点が挙げられます。

 ・送金人に必要事項を正しく伝える
 ・時間がかかる可能性があると認識する
 ・利用する金融機関の注意点やルールを確認する

ポイントについてそれぞれ詳しく解説します。


送金人に必要事項を正しく伝える

海外送金のトラブルを防ぐためには、必要事項を正しく伝えることが欠かせません。必要な情報が足りない場合や、スペルをひとつ間違えているだけでも、海外送金に失敗してしまう恐れがあります。

海外送金で必要となる受け取り側の情報として、主に以下の項目が挙げられます。

 ・銀行名:アルファベットでの正しい情報が必要です
 ・支店名:銀行名と同様、正しいスペルを伝える必要があります
 ・受取人の口座番号:全桁もれなく伝え、数字の書き間違いや伝達ミスを起こさない
  よう注意しましょう
 ・受取人の口座名義:読み方が同じでもスペルが違うと送金がスムーズに進まない恐れ
  があります。「TI」と「CHI」、「JI」と「ZI」など、同じ読みでスペルが複数ある
  ものは間違えやすいので特に注意が必要です
 ・受取人の住所:金融機関に登録している住所を伝えます。
  受取人の住所が必要かはケースによって異なりますが念のために知らせておくと安心です

受取人から送金元の人へ伝えるべき情報は、利用する金融機関によって異なるケースがあります。「海外送金の受け取りに必要な情報」として明記している金融機関が多いため、事前に利用する金融機関の公式サイトまたは問い合わせなどで確認しましょう。

なお着金後に受取人へ連絡が来るケースもあります。受け取りに際して受取人の本人確認書類などを求められる可能性もあるため、受け取る際の注意点についても事前に確認しておくと安心です。


時間がかかる可能性があると認識する

海外送金に対する不安やトラブルのリスクを抑えるためには、着金までに時間がかかる可能性があるという認識が欠かせません。

前述したように、海外送金は国内送金よりも時間がかかりがちです。金融機関での送金手続きが完了しても、すぐには受け取りができないといえます。また中継銀行でのトラブルや記入した情報の誤りなどにより、スムーズに届かない可能性もゼロではありません。送金中にトラブルが生じると、通常よりもさらに長い時間がかかります。

中継銀行での手続きに要する時間やトラブルの有無などが読めないため、送金元の金融機関では正確な日数の把握ができません。提示されている目安日数を大きく上回るケースも有り得ます。

海外送金は余裕を持って実施しないと、必要とするタイミングに間に合わないリスクが高いです。海外送金は時間がかかるという前提を意識しましょう。


利用する金融機関の注意点やルールを確認する

海外送金は送金時の手続きや確認事項が複雑なイメージが強いかもしれません。しかし受け取る側の人も、海外送金に関する正しい知識と理解が必要不可欠です。受取人は、海外送金の受け取りに利用する金融機関の注意点やルールを確認しましょう。

海外送金の大まかな流れはどの金融機関でも同じですが、手数料や受け取りに必要な書類が違うケースがあります。たとえば日本のメガバンク3社において、海外送金の受け取りに必要な手数料は以下のとおりです。

 ・三井住友銀行:1,500円
 ・三菱UFJ銀行:1,500円 送金額が3,000円未満の場合は送金額の半額
 ・みずほ銀行:2,500円

※送金時に発生する手数料も金融機関によって違いが大きいですが、本記事は受け取りに関する情報をメインとしているため、送金手数料は割愛します

手数料に違いがあるため、必ずご自身が利用する金融機関の情報の確認が必要です。

また海外送金を受け取る際に、送金目的を証明する書類の提示や、送金者と受取人の関係の説明を求められるケースもあります。書類が必要であるか・どのような書類が必要かは、金融機関およびケースによって異なるため、こちらも事前に確認するのが安心です。

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まとめ

海外送金は送金側だけでなく、受け取り側も注意するべきポイントが複数存在します。

国内送金と同じように進めてしまうとトラブルの恐れがあるため、海外送金に関する情報を押さえましょう。

また同じ海外送金でも、利用する金融機関によって異なる部分も存在します。海外送金をスムーズに受け取れるよう、金融機関ごとの確認が大切です。

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監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
監修|筧 智家至(公認会計士・税理士)
慶応義塾大学商学部卒。監査法人トーマツにて会計監査、株式上場支援、企業の経営改善支援に従事。平成24年筧公認会計士事務所(現:税理法人グランサーズ)を開設。常に現場に入り、経営者とともに課題に取り組み、経営者と常に相談しながら経営者のニーズに応え、解決策を導き出すことをモットーにしている。スタートアップ企業からIPO(上場)準備支援まで、あらゆる成長段階の企業のサポートをしており、税務会計顧問にとどまらない経営を強くするためのコンサルティングサービスに中小企業経営者の信頼と定評を得ている。東京商工会議所専門家エキスパート、セミナー実績多数。経営者向け人気YouTubeチャンネル「社長の資産防衛チャンネル」にも出演中。
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