アウトソーシングのメリットとは?デメリット・注意点の解消法についても解説!
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企業を運営する上で大きな味方となるアウトソーシングですが、依頼を検討する前に、そのメリット・デメリットについて把握しておくことが大切です。
本記事では、アウトソーシングのメリットやデメリットをはじめ、デメリットを解消する上で重要となるポイントなどについて、わかりやすく解説します。
目次[非表示]
- 1.アウトソーシングとは
- 2.アウトソーシングのメリット
- 2.1.コストカットにつながる
- 2.2.重要な業務に集中できる
- 2.3.専門性を持ったプロに依頼できる
- 2.4.健全な組織体制を構築できる
- 3.アウトソーシングのデメリット・注意点
- 3.1.ノウハウ・スキルが社内に蓄積されない
- 3.2.業務フローが見えにくくなる
- 3.3.セキュリティ上のリスクがある
- 4.まとめ
アウトソーシングとは
アウトソーシング(Outsourcing)とは、外部への委託を表す言葉です。「外に」を表すOutと、「調達・資源の利用」などの意味があるSourcingを掛け合わせた和製英語として知られています。
アウトソーシングは、委託する業務の内容によって以下の3つに分類されます。
・BPO: 業務プロセスのアウトソーシング
・ITO:ITに関連する業務のアウトソーシング
・KPO:より付加価値の高い業務のアウトソーシング
次項からは、それぞれの詳しい意味について見ていきましょう。
BPO
BPOは「Business Process Outsourcing」の略であり、業務プロセスをまとめて外部に委託することを指します。
BPOでは、経理や人事、総務をはじめとするバックオフィスや、ヘルプデスク・コールセンターなどの業務を委託することが一般的です。BPOの活用により、企画や経営戦略の立案など、より価値の高い業務に集中できるようになるでしょう。
ITO
ITOは「Information Technology Outsourcing」の略であり、IT関連の業務を委託することを指します。
システムの運用や管理には専門的なスキルが必要な場合も多くあります。ITに詳しい人材が不足している企業では、専門の企業に委託することで、人材の確保・教育にかかるコストを削減することに繋げます。
KPO
KPOとは「Knowledge Process Outsourcing」の略であり、情報の分析やデータ処理・加工など、より付加価値の高い業務を外部に委託することを指します。
KPOの例として、高度なスキルを持つデータサイエンティストに、消費者の行動データなどのビックデータを収集・分析してもらうといった委託方法が挙げられます。
KPOは「知的業務委託」とも言われ、企業や経営にとって重要な知見をもたらすことが可能です。
アウトソーシングのメリット
アウトソーシングの主なメリットを4つご紹介します。
コストカットにつながる
アウトソーシングを活用するメリットとして、コストの削減が挙げられます。ここでいうコストとは、単純な人件費に限らず、さまざまなコストの削減につながります。
・業務にかかる時間の節約
・人件費の削減
・固定費の抑制
アウトソーシングを活用することで、ノンコア業務に煩わされることなく、業務の効率が向上します。多くの従業員を雇ったり、既存の従業員が残業したりする必要がなくなり、人件費が節約できるでしょう。
また、これらのメリットがその他の固定費の抑制に繋がることもあります。従業員が作業を行うためのオフィスのスペースや、デスク・パソコンといった備品にかかる費用も節約できるでしょう。
重要な業務に集中できる
企業の活動においては、経営戦略の立案や商品・サービスの企画など、重要度の高い「コア業務」があります。
これに対して、直接的に利益が出ない業務や、コア業務を行う上でのサポートに当たる業務を「ノンコア業務」と呼びます。
どちらも企業活動に欠かせない業務ではあるものの、コア業務にリソースを集中させた方が、企業としての競争力を高めやすいと言えるでしょう。
アウトソーシングはこのノンコア業務を委託することで、経営にとって重要なコア業務に集中できるメリットがあります。
専門性を持ったプロに依頼できる
アウトソーシングにおいては、ITを専門とする企業や、バックオフィス系の業務を得意とする企業など、さまざまな分野のプロに依頼することが可能です。自社で業務を内製するよりも、業務の安定性や生産性といった観点から、安心して業務を任せることができるでしょう。
また、各業務のプロと関わりを持つことができるのもメリットの一つです。業務の進め方や使っているツールなどを知ることで、自社にとっての学びに繋がることもあるでしょう。
健全な組織体制を構築できる
企業が成長していく過程において、各業務ごとに従業員を雇っていると、組織が肥大化していきます。管理が煩雑になったり、経営を圧迫したりすることもあるでしょう。
そのような事態を防ぐためには、必要な人的リソースを従業員で全てまかなうのではなく、アウトソーシングを活用することが有効です。健全な組織体制の維持のためにも、一部の専門業務や定型業務については、アウトソーシングを検討するといいでしょう。
アウトソーシングのデメリット・注意点
アウトソーシングのデメリットや注意点を、その解消方法とあわせて解説します。
ノウハウ・スキルが社内に蓄積されない
アウトソーシングを行うことで自社の従業員が業務に触れられず、ノウハウやスキルが蓄積されないケースがあります。従業員が経験値を獲得できなかったり、企業としての対応能力が高まらなかったりする可能性がある点に注意しましょう。
しかし、委託する企業の専門性や関わり方などによっては、アウトソーシングを行うことでむしろ従業員の学びになるケースも存在します。
定期的に関わりを持つなど、アウトソーシング先の企業から学びを得ようという姿勢を持つことも重要です。
業務フローが見えにくくなる
業務をアウトソーシングすると、業務フローが見えにくくなり、ブラックボックス化してしまうリスクがあります。
業務を自社で把握できなければ、いざという時に困る可能性があります。例えば、アウトソーシングしていた業務を内製化する際や、災害・倒産などの特別な事情で自社で業務を行う必要が生じた際などが挙げられます。
業務フローある程度把握するためには、アウトソーシング先への丸投げを控えることが重要です。定期的な業務報告を行なってくれる企業を選ぶことも有効でしょう。
セキュリティ上のリスクがある
業務を行う上では、顧客や従業員の個人情報など、多くの機密情報を取り扱います。アウトソーシングを導入すれば、情報漏洩のリスクが高まる可能性もあります。
アウトソーシング先の企業を選ぶ上では、セキュリティに対する管理能力を判断材料の一つとして考えましょう。あわせて、情報の取り扱い方も打ち合わせの段階でしっかりと定めておく必要があります。
まとめ
アウトソーシングのメリットやデメリットについて解説してきました。
アウトソーシングには多くのメリットがありますが、注意したい点もいくつか存在します。アウトソーシングを依頼する際には、デメリットについての対策を行なっている企業であるかどうかといったポイントからも検討するようにしましょう。
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